某高校で二次特編授業という名目で
「英語標準理系コース」
で受ける対象者が
「金沢大学」「新潟大学などの国公立」と「私大」の対策
というひとくくりのコースが設けられていました。
教育関係者としてはこれは
「?」
です。
なぜ
「?」
か。
理由①
金沢大学は英問英答(英語の設問に対して英語で答える、つまり英語の答案用紙に一字一句日本語が見当たらない)ので、独自の対策が必要であること。
理由②
新潟大学「など」の「など」はどの国公立を指すのか。新潟大学は確かに英語の設問はシンプルで、徒に難しくはないですが「合格最低点を開示しない」という点では戦いにくいのは事実です。
理由③
私大とはどの私大を指すのか。最近の私立は生き残りに必死であり、学部独自のカラーを色濃く出してくることも多いです(特に商学部、経済学部、法学部)。商学部、経済学部はそもそもの人材像として
「雑多な情報のなかから、少ない時間のなかで、如何に有益な情報を見つけ出すか」
ということに焦点を置きます(早稲田商学部なんか本当にそうです)。
法学部は
「具体化された事例から、如何に最大公約数を見つけだし抽象化するか」
ということに焦点を置きます(慶應の法学部なんかがその傾向が強いですね)。
早慶まで色濃くなくても、大学も生き残りに必死なので、センター出願以外は結構慣れておかないと足もとをすくわれます。
文系は
「文一合格者なら早慶も全受かりだろう」
なんて思い込んでいる人も多いでしょうが早稲田政経、慶應法クラスなら前者なら四人に一人、後者なら三人に一人くらいは落ちています。
※ 東大法学部(文一)合格者の話です。文一不合格者ではありません。
0コメント