浪人する人たちへ⑤実力と結果

散々浪人する人たちに対して酷評しましたが、きちんと勉強すれば着実に力を付けることはできます。ですが、100%試験結果(合格)と結びつくかと言われれば、自身の経験と
「世の中に絶対はない」
という言葉から
「NO」

と言います。

現役の時から振り返ります。

私自身、現役時に東京理科大学理工学部建築学科を受験しましたが落ちました。判定は11月の河合塾難関15私大模試というものでC判定。

今でもはっきり数字は覚えています。

英語、数学、物理の三科目で57.4。
あと0.1ポイントでB判定。

やたら浪人が多い模試で、現役学生では学科内順位47人中2位。現役浪人合せて50位。
「浪人つえーな」

と思いました。
「でも受けたとき11月っしょ。試験2月だし。まだ勉強できるし」
という意気込みで勉強し、当時の担任の先生も後押しして励ましてくれました。

でも落ちました。

さて浪人時。
「リベンジ決める」
と意気込んでいた私は
「東京理科大学理工学部」「東京理科大学工学部」の建築学科の過去問をきちんとやり合格点は
180/300(素点)~200/300(素点)
くらいを大体ですが
240/300(素点)
くらいを取ってました。下手すれば260くらい取っていたかもしれません。これは
「本当に合格したい」

というよりも
「2浪は出来ない」

というプレッシャーが根本にありました。今現役の皆さんは解らないと思いますが、浪人してみるとこの
「2浪は出来ない」
というプレッシャーは本当にでかい
です。

前日は緊張のあまり一睡もできなかったものの、それでもやれることはやったつもりで臨みました。結果
「不合格」
でした。

・・・・・


「工学部建築学科」「理工学部建築学科」両方共です。

ショックというよりも、割り切って次に行かなきゃでした。早稲田理工土木工学科(社会環境工学科)と札幌医科大学があったので。

早稲田理工は受かりました。
札幌医科大学は落ちました。

早稲田理工の数学は減衰振動関数の面積e/8が出たのでこれは合ってるなと思った思い出があります(完答は気持ちが良かった)
札幌医科大学は転んで、ズボン破けて、傷口が凍って試験に集中できなかったのが思い出です。二日目の面接ではタクシーで受験会場に行こうと思い
「札幌医科大学までお願いします」
「あいよ」

・・・十数分後
「札幌医科大学の『校舎』に言ってほしいのですが」
「おめー『札幌医科大学』って言ったじゃねーかよ、おい」

とタクシーの運ちゃんにきれられました。それ以降の記憶は有りません。面接内容は一言も覚えておりません。時間的に終わった後、飛行機の便がないので、もう一泊し、カニ食べてきた記憶しかありませんねww。

まあ、こんなわけで私は第一志望の医学部に落ちたわけですが、当時の他の人たちの試験結果を思い出してみると(当時は個人情報保護法などなく、バンバン名前入りで校舎に張り出していた)・・・


「私よりも断然できる人達が『国公立医学部医学科』に落ちている」



一方で



「私よりも全然出来の悪かった人たちが『国公立医学部医学科』に受かっていた」



というのもまた事実で


「これ、よくわからん泥沼のレースだな」

と肌身で感じ、そこで幕を引いたのは正解だったと思います。
ちょっと長くなってしまいましたが
「勉強の実力と試験結果に『強い相関』は見いだせます」


「勉強の実力が試験結果に対する『因果関係』にはなっていない」
というのが自身の経験でもあり、長年の指導の結果から言える事でもあります。

浪人する人たちはその覚悟で臨んでください。










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