浪人する人たちへ③予備校、クラス選び

浪人する人たちが悩むのは予備校選びだと思います。最後契約に迷ったら、一経営者として以下のアドバイスを送ります。それは
「契約書を急かさせる事務員、教室長がいる校舎は駄目」
という事です。
自社商品に自信があれば契約書を急がせることは有りません。猶予期間を持たせてくれるはずです。
私は既卒生の申込みがあった場合、必ず体験授業をしてもらい
「他塾、他の予備校も必ず比較検討してください」
とお伝えしてどんと構えます。実際私の塾には衛星通信には不向きな既卒生が通う事が多いです。車を買った事の無い１８、１９の皆さんでも想像がつくでしょう。例えば

「〇クサス」

の営業マンがもみ手でペコペコし、契約書にサインを急かす場面は想像しがたいでしょう。それと同じです。塾・予備校で言えば自社商品（授業及びそのパッケージ）に魅力があれば、鷹揚（おうよう）に構えるはずです。

次にクラス選びです。
自身の経験上、手元にはセンターリサーチと代ゼミの模試の結果から
「スカラシップ　国公立コース半額」
になっていたんですが、特別奨学生試験を受けたところ
「スカラシップ　国公立コース８０％オフ」
になりました。これが私の浪人しようと思ったきっかけです。いい授業を安く受けられる（但し期間は１年間）。

学力自体は上智理工に現役で合格していた友人も８０％オフだったので、大体同じくらいだったのかもしれません。

クラス自体はどこにでも行けました。
ですが、私は一番上の
「スーパーレベル国公立医学部医学科」「スーパーレベル東大理科」
よりワンランク下の
「トップレベル国公立医学部医学科」「トップレベル東工大」
のランクにしました。
理由は簡単です。

「難しすぎてついていけなくなったら意味ないから」
です。
医学部医学科コースにしたのは両親が大学は
「東大、京大、早稲田、慶應、医学部」
しか知らなかったから。ただそれだけです。

兎に角
「身の丈に合ったクラスを選択してほしい」

という事です。

「東大クラス」
とか

「京大クラス」
の意味は

「ここに属せば『東大』『京大』に行くことが出来る集団」

という意味ではなく
「次年度『東大』『京大』の行う筆記試験で合格点を取ってくるにふさわしいポテンシャルを有する集団」
のが正しい意味です。これがなかなか伝わっていないみたいです。

※当時医学部クラスはスーパーレベル医系数学という共通のテキスト使っており、現在でも担当している藤田健司先生が本当にニコニコしながら

「スーパーレベルなんて書いてあるけれどね、本当にひとつもスーパーな問題ないからねｗｗ。並んでいるのは標準問題だからねｗｗ。だから君たちここにいるからねｗｗ。むふｗｗ」

っておっしゃってました。私も解けず、みんなも解けず顔が真っ青でした。